SGホールディングス(佐川急便)の長期的な株価の予想をしてみました

新規上場(IPO)で盛り上がりを見せている佐川急便ですが、基本的には公募割れしないという見方が大半を占めています。

それだけの注目度や人気があると言えますが、以下のケースも考えられます。

  • 不足の事態で公募割れする場合
  • 初値売りせずに保有する場合

上記を踏まえると、佐川急便に関しては長期的な株価の考察もしておいて損はないと思い、本記事ではその点について言及していきます。

SGホールディングス(佐川急便)への投資を検討している方は参考にして下さい。

1.SGホールディングス(佐川急便)の株価は将来有望か?

過去に日本郵政やJR九州など、大型の人気IPOが登場してきましたが上場後はそれほど株価は伸びていません。

大型株の場合、成長性という点においてはどうしても不利であり、なかなか資金が流れてこない側面があります。そのため長期保有すべきか迷ってしまうものです。

佐川急便に関しても時価総額を考えると重さはありますが、一方でこれまでにないテーマや注目ポイントがあります。その点については抑えおくと良いでしょう。

物流は日本の最重要テーマ

物流事業の中でも、佐川急便の主力である「宅配サービス」では近年、インターネット通販などの急増により、人手や運転手不足が社会問題化しています。

一見すると、高需要が見込まれるのは悪いことではないように見えますが、ヤマト運輸では2017年に入って減益を発表しています。

これは人で不足により、外部の物流業者に一部宅配を外注したことでコストアップしたことが要因となっています。

中でも問題となっているのが「不在票」問題であり、再配達比率はおよそ15~20%に達し、人手不足に拍車をかける形となっています。

こうじた事態を受けて、ヤマト運輸はさらに2017年4月に27年ぶりに値上げを行うことになりました。

佐川急便の方向転換に注目

sg-stock5

こうしたヤマト運輸に対し、佐川急便はまず「不在票」問題と決別をしています。

具体的に佐川は、自分たちの強みである企業間(BtoB)物流に焦点を合わせ、通販ビジネスの中でも黒子に回る動きを見せています。

企業間物流に関しては、メーカーや卸から納品される商品の「搬入」や「仕分け」を工夫することで、倉庫内の効率化を進めることが可能。

日本郵便やヤマト運輸がアマゾン・ドット・コムなどの大手通販会社と提携するのに対し、佐川急便は別の視点で動き始めている点に注目です。

2.佐川急便の方向性は株価を考える上で好材料

佐川急便はこれまで、物流がパンクする、アマゾンの負担に耐えられず取引停止など。
ネガティブなニュースも多く報道されてきました。

一方で、こうした状況を受け止め、企業間(BtoB)物流に焦点を合わせたのは評価ができると感じます。

一見するとアマゾンなどの高需要から手を離すのは機会損失にも見えますが、無理をし続けてもどこかでパンクする恐れがあり、一度冷静に自分たちの強みができることを見据えたことで、新しい成長性が感じ取れます。

3.SGホールディングス(9143)と日立物流が統合したらどうなる?

前述している通り、佐川急便はアマゾン・ドット・コムとの契約を解消し、収益性重視の方針に転換しています。

具体的には企業間(BtoB)物流に焦点を合わせていますが、その中でも日立物流と資本提携し、経営統合も視野に入れています。

日立物流は物流施設の現場見える化システム(WVS)を開発、導入しており、佐川急便が目指す方向性と合致しています。
日立物流、物流作業を見える化−現場の動きを即時把握

佐川急便は立ち位置が明確

こうした一連の流れには明確な意図があり、従来の個人の宅配依存ではなく、より収益性と効率性を高めるグローバル物流ネットワークを確立することが見て取れます。

物流量が遥かに増えた現代において、どの部分で勝負し、どう収益化していくという視点が佐川急便にはあります。

つまり将来的な株価を考える上でも、佐川急便は有望な材料があると考えられます。

4.SGホールディングス(9143)の直近の業績と時価総額について

sg-stock7

SGホールディングス(9143)の18年の3月決算予想を見ると、売上は前期比7.5%増の1兆円。営業利益は17%増の580億円、営業利益率は5.8%の見通しとなっています。

この業績予想が実現されれば、佐川急便の成長性が感じられるはずです。

なお、業績分析はIPOの分析で行っているので併せてご確認下さい。
SGホールディングス(9143)のIPO初値予想!佐川急便がついに上場

予想段階の業績では割安水準

SGホールディングス(9143)の予想PERは15前後で、現役を発表したヤマト運輸のPER50と比べても割安感が感じられます。

おそらく、このギャップを埋めるためにIPOの初値の段階でそれなりに株価は上げてくることが予想されます。

2,000円までは明確な割安感あり

一つの目安としては2,000円までは明確な割安感がり、将来的には買われるでしょう。

ただ、仮に2,000円になっても、株価の上昇余地は残された業績予想となっています。
少なくとも上場前の時点ではは割安感の感じられる価格帯と言えるでしょう。

佐川急便の長期的な株価の予想まとめ

SGホールディングス(9143)の長期的な株価を考える上で、佐川急便の方針転換や方向性について分析してきました。

現状のままであれば、佐川急便に関しては一定の成長が期待できると考えられます。

予想されている業績が達成されるかどうかが重要

特に18年3月期の業績予想が実現されれば、割安感のある価格帯となるため、大きく買われる可能性もあります。

第一ポイントとしては業績予想の通りになるかどうかが、焦点となるでしょう。

また、佐川急便は日立物流との経営統合も視野に入れています。これは個人依存から脱却したグローバル物流ネットワークの確立を目指すため。

物流需要は年々高まっており、それらに対して効率的に対処できれば株価の伸びしろは更に高まることでしょう。

IPOで公募割れしても恐れる必要はない

このように見て行くと、IPOを購入した場合、初値売りだけではなく長期的な視点で一部を残しておくのも面白いと思います。

仮に公募割れしたとしても、価格帯を考慮すれば特段焦る必要もないでしょう。

IPO上場はもちろん、上場後のSGホールディングス(9143)にも注目です。