こんにちは。サンロック(@investor77777)です!
米国株の魅力は何といっても高配当への志向が高い点にあります。
単純な利回りに関しても平均値が高いことが特徴です。
上限で言えば10%を超える株もあり、大手優良株でも4%を超えるところがあります。
米国株の高配当投資は資産を増やす上で絶対に外せない存在であるため、今回はその概要とメリットデメリットについて整理しました。
米国株で有名な高配当株と言えば?
最も象徴的なのは通信大手の「AT&T」と「ベライゾン・コミュニケーション」ではないでしょうか。両者は米国で2大勢力と言えるほどの通信会社ですが、大手通信会社で下記の高配当を実現しています。
【米国株】 ※2016年9月現在時点
- AT&T 4.76%
- ベライゾン・コミュニケーション 4.31%
上の利回りは米国はダウが高値を更新した地合いのものになります。株価が上がると利回りは下がりますが、それでもこの水準を維持している点は評価に値します。
米国株配当投資をしている方で「AT&T」と「ベライゾン・コミュニケーション」に注目している方は多いと思います。前者については28年増配ということで実績も群を抜きます。
日本郵政のIPOが上場する際には3.2%前後で高配当と紹介されていました。
それらを加味しても米国の「優良大型配当株」は投資妙味がありますね^^
配当株の基本的な考え方
配当株投資をしようと思う場合、配当ランキングを見て高いものを選ぼうとする方もいるかもしれませんが、利回りの算出方法には注意する必要があります。
【利回りの算出方法】
- 配当利回り=配当÷株価×100
上記の計算を見ると分かりますが、配当株の場合は『株の下落』で配当利回りが高くなることがあります。
業績不振によって右肩下がりになっているチャートは、いくら利回りが良くても投資妙味があるとは言えません。これは日本株で良く見かけるパターンです。
日本では高配当株=不人気株というイメージもあるかもしれませんが、米国株では優良企業であっても配当利回りが高い点が評価されています。
米国株のメリットとは?
高利回りな株が多い
米国株のメリットは、純粋に高利回りな株が多い点になります。
日本株と比べて群を抜いて高い、というわけではありませんが平均的には上回ります。
また、大型優良株でも高利回り株が多いこと、トップレベルで比べても米国株は利回りが高いです。以下は米国株のトップクラスの利回りになります。
銘柄名 | 事業内容 | 配当利回り |
シードリル | バミューダの陸上油田採掘業者 | 10.6% |
ウィンドストリーム ホールディングス | 通信会社 | 8.7% |
PDL バイオファーマ | バイオ医薬品開発 | 6.4% |
ニュー ヨーク コミュニティ バンコープ | ニューヨークを拠点とする銀行 | 6.3% |
フロンティア コミュニケーションズ | 通信サービス会社 | 6.1% |
(出典:SBI証券)
連続増配に対する意識が日本とまったく異なる
米国株の高配当投資の最大のポイントは連続増配にあります。
例え高利回りでも、配当に増減があるようでは安定的に投資することはできません。
その意味で米国は配当に対する意識がとても高く、連続増配の企業が山ほどあります。
P&Gの58年増配が有名ですが、前述した「AT&T」も28年連続と目を見張ります。
連続増配されれば配当はどんどん積み上がっていきます。
元々高い配当の上積みが高確率で期待できるわけです。
米国の配当株については利回りの高さと同時に、増配の意識が高いというメリットも抑えておきましょう。参考までに下記は連続増配ランキングになります。
社名 | 増配年数 | 上場 | 業種分類 | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
ドーバー(DOV) | 60年 | 1958年 | 資本財 | 2.55% |
エマソン・エレクトリック(EMR) | 59年 | 1944年 | 資本財 | 3.43% |
プロクター・アンド・ギャンブル(PG) | 59年 | 1950年 | 家庭用品・パーソナル用品 | 3.25% |
パーカー・ハニフィン(PH) | 59年 | 1964年 | 資本財 | 2.22% |
ジェニュイン・パーツ(GPC) | 59年 | 1968年 | 小売 | 2.65% |
ここまで来ると桁違いですね^^;
米国株のデメリットとは?
米国株配当利回り投資には日本にはないメリットが数多くあります。
配当狙いであれば、米国株をやらない手はないでしょう。
しかしながら、デメリットもあるため明記しておきます。
手間がかかる
米国株に投資する場合、ネット証券では外国株取引口座を開設して、日本円を米ドルに変換する必要があります。
ちょっとしたことですが面倒だな?と感じる方は多いと思います。
通常の日本株投資に比べて、一手間かかる点についてはデメリットと言えます。
米国株の配当は税金が2回取られる
米国株の配当についてはまず米国内で租税条約に基づいた税率で源泉徴収され、差し引かれた金額に対して日本国内でも課税されます。
ほとんどの場合、非課税取引(NISA)も使えないこともマイナスポイントです。
よって何でもかんでも配当目的で米国株投資をするのは控えた方が良いでしょう。
日本株に比べて情報が少ない
最後のデメリットとしては情報の少なさが挙げられます。
日本とアメリカでは相場の時間も異なり、日本と比べても情報が少ないことはネックです。
銘柄の情報なども日本と比べると収集しにくいと言えます。
最近ではマネックス証券・SBI証券を中心に米国株情報も充実していますのでさほど問題にはならないでしょう。
米国株の高配当利回り投資のまとめ
基本的に高配当利回りの投資を考えるなら米国株投資は視野に入れるべきです。
メリット・デメリットはありますが現状はメリットが上回っていると言えます。
利回りの良さや増配だけではなく、日本株だけに集中するよりもリスクが分散されるというメリットもあります。
ただ、日本株も米国株も世界経済の影響を受けるという点では同様のリスクがあります。
高利回り投資は分散させることが大切
高利回り投資に興味がある場合、ソーシャルレンディングのような市場の影響を受けずに、期待利回りの高い投資に分散投資するのも最適です。
ソーシャルレンディングの中にもさまざまな投資先がありますが、海外投資ができるクラウドクレジットやアメリカンファンディングは米国株投資をしている方にとっては親和性が高くておすすめです。
米国配当投資は魅力的ですが、日本株・REIT・ソーシャルレンディングなどリスクを分散させて上手に運用していきましょう。
米国配当投資は魅力が多い
今回まとめた米国株配当投資ですが、高配当な株・連続増配の優良企業の株など魅力に溢れています。
高配当に興味のある方は、ぜひ配当志向の高い米国株にも注目してみて下さい。
高配当投資を行いたい場合は、今回まとめた米国株投資の情報を活用して上手にリスクを分散しながら資産を最大限に増やしていきましょう。
サンロック
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