キングダムで王翦と李牧が中華最高峰の強さを誇る理由とは?

キングダムで王翦と李牧が強さを誇る理由

漫画キングダムと投資の世界は通じる部分があると感じていて、中でも私が注目しているのが中華最高との呼び声が高い王翦(おうせん)と李牧です。

個人的にもこの2人が傑物揃いの春秋戦国時代においても頭一つ抜けていると感じます。

これだけ群雄割拠な時代の中においても、なぜ彼等それほどまで強いのか?

これは人生や投資にも応用できる話であり、私達にも大きなヒントを与えてくれます。
詳しくまとめましたので、ぜひご参考にして下さい。

※(注)史実のネタばれが含まれます。

王翦(おうせん)、李牧とは何者か?

まずは王翦と李牧がどういう人物か史実でご紹介します。

王翦(おうせん)-秦の将軍

中国戦国時代の秦の将軍。頻陽東郷(陝西省富平県)の人。王賁の父。王離の祖父。秦王政(後の始皇帝)に仕えた戦国時代末期を代表する名将で、楚、趙を滅ぼすなど秦の天下統一に貢献した。

王翦は史実上でも春秋戦国時代において白起と並び称される将軍です。
派手さはないものの中華全土で圧倒的な力を誇る楚の大将軍、項燕を討ち取っています。

李牧(りぼく)-趙の将軍

『史記』「廉頗藺相如列伝」において、司馬遷は李牧を「守戦の名将」と位置づけている。~中略~
当時、秦の攻撃を一時的にでも退け、しかも秦の領土を奪った武将は李牧のみであった。(以上、Wikipediaより抜粋)

趙の三大天の一人。春秋戦国時代において群を抜く頭脳を持つと言われています。
キングダムの中では、主人公の最大の敵として描かれています。

史実においても確かな功績を残している2人ですが、特に王翦(おうせん)に至ってはキングダムの中では地味な存在です。

単純な武力で言えば秦の将軍である蒙武、更には趙の三大天である武神・龐煖(ホウケン)の方が遥かに上。純粋な武の才ならば、王翦は息子の王賁に劣る可能性があります。

しかし、今後著しく成長するであろう王賁、蒙武も龐煖(ホウケン)も王翦に勝つのはおよそ困難であると言えるでしょう。

その理由を紐解いていくと勝負の奥深さが見えてきます。

傑物、化け物揃いのキングダムの世界

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ギングダムの世界は傑物、化け物と言われるような将軍がゴロゴロしています。

そして彼らは、単純に武力があるだけではなく、知性や本能にも優れていいます。
主人公の信(後の李信)にしても、圧倒的な武力と優れた本能を駆使して、将軍に上り詰めました。

キングダムの世界で将軍になれる人物は「ものが違う」と言うことができます。

とにかく傑物揃いであり、他と比べることのできない魅力を持った人物が多いのが春秋戦国時代の特徴です。

そんな傑物揃いのキングダムの世界において、王翦と李牧はどちらかと言うと武力に長けているわけではなく、知略型の将軍と言うことができます。

当然、キングダムの世界には知に優れる将軍や軍師も大勢いますが、経験と知を兼ね備えた軍略家の「玄峰」ですら秦の桓騎将軍に一瞬で首を取られていることからも、単に優秀だから強いという図式は成り立ちません。

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つまり王翦と李牧は単に知略型の将軍に留まらない能力を持ち合わせていると言えます。

王翦と李牧しかない能力とは?彼らの強さの源泉は?

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キングダムの世界は傑物揃いですが、それでも王翦(おうせん)と李牧に目が行くのは彼らにしかない優れた能力があるから。

この能力は、キングダムの世界において肝になる能力であり、元々キングダムの前身の読み切り短編集である「李牧」を読めば、その重要性が痛いほど伝わってきます。

その能力を一言で言えば『守備能力』です。

中華戦国の時代において、守備の重要性については誰もが知るところだったはずですが王翦と李牧の場合は、それが徹底されていたのが特徴です。

その能力は、趙国の”守備の李白”などと比べても、比較にならないほど優れています。

李牧の短編集で見せた強さの源泉

李牧の短編集では、世にも恐ろしい敵と称される「匈奴」に対し、執拗なまでに守備にこだわりを見せる李牧の姿が描かれています。

その守備に対する執着心は、趙国や側近のカイネからも失望されるほど。
なぜ守備ばかりにこだわり攻撃しないのか?これでは手柄が挙げられない!と周囲は焦り、苛立ちました。

史実でも李牧は匈奴の執拗な攻撃に徹底的な防衛・篭城の戦法を採り、安定的に国境を守備していたと言われています。

この中で李牧は一度臆病者のレッテルにより解任させられ、後任者が「匈奴」に対して攻撃を仕掛けることになりますが、結果的に恐ろしいほどの力を持つ匈奴を相手に、甚大な被害を負うことになってしまいます。

その後、再び守備長に就任した李牧は、守備戦術で「匈奴」を油断させた後、敵を壊滅させ10万以上の屍の山を築いたと言われます。

王翦は己の力量を正確につかむ才がある

一方、中華最強とも謳われる魏の大将軍の廉頗と対峙した王翦も、

『私は絶対に勝つ戦以外興味がない』

と廉頗に言い放ち、山の中に撤退していくシーンがあります。
戦いでは時に緊張感や眼前の勝利を求めることもありますが、王翦はそうした要素を排除していることが分かるシーンです。

廉頗はそんな王翦に酷く落胆していたようですが、王翦と李牧の共通点として、時に周囲を失望させ、『臆病者』と言われるほどの行動をしていることが分かります。

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誰からも評価されていませんが、彼等の行為は『正確に己の実力を把握する』からこそ可能であるとも言えます。これにより、何より負けることがありません。

とりわけ王翦と李牧のように一定の実力者でこれをできる人はいません。
どうしても成功すると、自分の力量を僅かでも過信してしまうからです。

もちろん守備の李白とは異なり、王翦は勝てると思えば積極的に行動にも移ります。
これは合従軍のオルド戦や、秦連合軍における趙攻めを見ても一目瞭然です。

つまり守をベースにしながら、攻守のバランスが群を抜いていると言えます。

いずれにせよ2人が春秋戦国時代で、最も大きな名を残していることを考えても、守備に繋がる能力こそが勝負の本質と言うことができるでしょう。

守備が何故そこまで大事か?

これは投資の世界で考えても分かりやすいのですが、守備が堅ければ大きく負けることがありません。損切りは1つの分かりやすい例だと思います。

仮に負けたり、想定外の状況に陥ったとしても、生き残ることができます。

負けない、生き残るということは勝つ以上に大切な要素です。
これは実感しにくいところですが。修羅場になればなるほど効力が発揮されます。

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もちろん全て通じる真理ではなく、守備戦術の徹底はスポーツの世界では娯楽として成立しない可能性があります。

生き残ることを徹底する行為は、周りから評価されることはありません。
最も正しい選択でも、李牧のように臆病者と言われたり、相手を落胆させる恐れがあります。

故に守備については意識されることはあれど、徹底するのは容易ではありません。

しかし、生き残りさえすれば、また立て直し戦略を練ることができます。
例え深い傷を受けたとしても、時間をかけて癒せばその傷は必ず回復します。

逆にどれだけ優秀でも、守を怠り立て直すことができない状況に陥いれば終わりです。

戦のベースとなる部分において守備を徹底してきた王翦と李牧が長いスパンで見て結果を出しいるという点は、特出に値すると言えるでしょう。

守備で必要なことは、そのものを意識すること

守備で必要なことは何か?守備といっても方法は様々です。

>その中でもキーワードを挙げるとすれば、守備への意識を高く持つことになります。

守備に対する意識を高く持てば、自ずと危機察知能力、確実性、視野の確保等、必要な要素が浮かび上がります。これらは王翦と李牧のイメージにもそのまま当てはまります。

投資の世界でもそうですが、「勝ちたい」「稼ぎたい」という気持ちが先行すると守備まで意識が回らず、客観的に自分が見えなくなります。

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勝つ・稼ぐという行為は利益があり、大きな自信を生み出します。勝ち続けることで自信が生じると、周囲に拡散したり、前へ前へという意識が高まります。

しかし、キングダムのような群雄割拠の世界では、僅かな慢心さえ命取りになることは言うまでもありません。

よっていかなる状況にあっても、守を重んじ危機管理能力のある王翦と李牧が結果的には長い目で功績を残せたことは必然と言えます。

キングダムで王翦と李牧が中華最高峰の強さを誇る理由まとめ

前述した通り、あくまで今回挙げた守備の重要性についてはキングダムや投資の世界に通じる話であり、万事に通じることではありません。

ただ、様々な欲望がうごめく、キングダムのような厳しい世界では役立つはずです。
長い目で見れば守備を徹底できる人間は粘り強く生き残ります。

ポイントはやはり『徹底』すること。何ごとも徹底できる人はなかなかいません。
王翦と李牧の強さの理由は、守備っこそが源泉となっています。

守備の徹底は難しい

投資でイメージすると分かりやすいですが、命がけで損切を徹底している人がいたらちょっとおかしいと思いますよね?

株や為替で含み益を抱えた状態で、損切のことを考えている人がいたらなぜ?と思うかもしれません。しかし投資で最も大切なことは『損切り』です。

守備の徹底は実践することは難しいですが、厳しい世界で長期的に結果を出したい場合、
今回挙げた原則は覚えておいて損はないはずです。

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