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IPOのJR九州(9142)に関しては長期保有する方もいるかと思います。

また、仮に公募割れになった場合にはしばらく保有したいという方もいるのではないでしょうか。この時に注意したいのが、JR九州の事業の将来性です。

※現在は想定価格で2,450円となっています。

JR九州についてはIPOの初値予想と同じ位、将来の株価予測も重要だと考えます。

今回はその観点で必要な情報をまとめました。

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1.JR九州(9142)の鉄道事業赤字をどう見るのか?

JR九州の株価予想をする上でポイントになるのは鉄道事業です。

多くの不動産・ホテルを抱えるJR九州の業績は良好な一方で、本業については赤字です。
この点をどう見るかが長期予測の鍵になります。

事業内容は魅力的か否か?

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鉄道事業については赤字ですが、事業そのものに魅力がないわけではありません。

旅行事業一つとっても『ななつ星』は予想を超える人気を集めたことで知られています。
その平均倍率は35倍で、最高倍率は195倍。

ななつ星は運行前から反響を呼ぶほどで九州各地を巡り、自然・食・温泉・歴史文化に触れれられることが特徴です。

一度は乗ってみたいという方も多いのではないでしょうか?鉄道事業の中で高い注目を集める要素があることからも伸びしろは感じられます。

2.JR九州(9142)の課題

ローカル線はどうなる?

JR九州(9142)については採算が厳しいローカル線はネックになります。

関東圏に比べて人口の少ない九州圏で赤字になってしまうのは仕方がない側面があります。
ローカル線については単に赤字だから切れば良いという問題でもありません。

こうした部分を収益性の高い事業で補えている現状は、悪くないと言うこともできます。

なお業績面は良好で、PERも適正水準にあります。

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JR九州は鉄道事業に関しては安易にローカル線を切るのではなく、楽しい列車を作り、九州全域に人が足を運ぶように努力する方針を打ち出しています。

下記の記事ではJR九州の取り組みやトップの理念がよく分かります。
躍進するJR九州が人を呼ぶ理由は“できない”ことを“やる”|WEB GOETHE

基金頼みの経営はどうなるのか?

鉄道事業の赤字を上回ったとはいえ、JR九州は基金頼みの経営を不安視する声もあります。
基金とは国から預かっている「経営安定基金」のことを指します。

経営を安定させる基金については上場する際には返還すべきと言われていましたが、結果的に返還せずに取り崩すことになりました。

上場するにも関わらず返還しないことに対して違和感を感じる人もいるはずです。

この点は意見が分かれますが、上場益が上がりその分政府に還元されるということなので、大きな問題にはならなそうです。

今後の課題はPR

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前述した通り、九州各地の自然・食・温泉・歴史文化を繋ぐ九州旅客鉄道は観光面で大きな伸びしろがあります。今はインバウンド需要も期待できます。

課題があるとすれば、観光の側面で認知度の低さが挙げられます。

実際にJR九州の優待が発表された時、その価値についてよく分からないという声が数多く挙がっていました。。

これは、それだけJR九州が提供するサービスについて認知されていないと置き換えることができます。裏を返せばままだまだ伸びしろがあります。

近年は、九州ふっこう割によって九州の魅力に気づく人が増えましたが、こうした積極的な施策を行えば鉄道の事業において伸びしろはあるのは間違いありません。

今後はどれだけ目を引く施策を打ち出せるかに注目する必要があります。
広告プロモーションページは下記が該当します。

おすすめの列車の旅情報(公式サイト)

JR九州鉄道プロモーション部 | Facebook

施策は『おすすめの列車の旅情報』を見ると一目で分かりますが、スライドショーの部分が重たいのが少し気になりました。

3.JR九州(9142)の上場は会社に追い風?JR東海の株価が参考に

ここからが本題ですが、JR九州(9142)は、大きな話題と共に上場することでこれまで以上に「認知度」が高まります。

さらには、これをきっかけに株主優待を持つ非常に多くの株主が生まれます。

JR九州の株主優待は充実しており、そこから派生するメイン事業の魅力を伝えるには格好の機会になります。

つまりJR九州の上場そのものがJR九州の事業の追い風になることは間違いありません。

JJR西日本(9021)、JR東海(9022)の株価から学ぶ

過去に上場したJR西日本・JR東海のケースについてもIPOの初値はふるいませんでしたが、長期的には大きく株価を伸ばしました。

  • JR西日本⇒初値高騰率0.84%⇒長期で1.5倍以上
  • JR東海⇒初値高騰率06.69%⇒長期で4倍以上

上場することが全てではありませんが、知名度の低いJR地方にとっては上場することそのものが追い風になる部分はあると思います。

4.JR九州(9142)には長期的に期待

JR九州(9142)については本業についても魅力的なコンテンツを持ち、株式上場が株価の追い風になると思います。

ローカル線など自動車・バスの利用頻度や人口減少を加味すれば厳しい部分もあります。

JR九州については「副業」部分に期待する声もありますが、本業の部分で人を呼び込む姿勢がハッキリと見えれば、長期投資する価値はあると感じます。

株主優待・配当も含めて私自身は価値を感じているので将来性に期待しています。

株価を見る上では、全事業の施策・財務指標など注意深く観察していく必要はありますが、私自身は九州を盛り上げるという意味で応援していきたいと思っています。

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